高級車としての名声を持つメルセデス・ベンツ。その流麗なデザインと上質な乗り心地は、多くの人々を魅了してきました。
しかし、中古のベンツを購入する際には注意が必要です。
なぜなら、一見魅力的に見えるその車が、実は予想以上のトラブルを引き起こす可能性があるからです。
本記事では、ベンツの中古車を購入する際の注意点について詳しく解説します。
具体的には、「なぜベンツの中古車はやめたほうがいいと言われるのか」その5つの理由を明らかにします。
また、ベンツの中古車が壊れやすいのか、その真相についても深掘りします。
- ベンツの中古車はやめたほうがいいと言われる理由
- 中古のベンツは本当に壊れやすいのか
- 中古のベンツを買った人の悪い口コミ・評判
- 中古のベンツを買った人の良い口コミ・評判
- 中古のベンツが安い理由
- 認定中古車という選択肢
目次
ベンツの中古車はやめたほうがいい5つの理由
出典:Wikipedia
- 整備やカスタム履歴が不明な場合がある
- 自分好みの仕様を探す必要がある
- 修理費用と維持費の高さ
- 車体の劣化が進んでいる可能性
- 車の状態を十分にチェックしていない場合
1.整備やカスタム履歴が不明な場合がある
- 予期せぬ故障リスク
- 価値の不明瞭さ
- 情報の非開示
予期せぬ故障リスク
メルセデスベンツは一般的に耐久性が高い車ですが、それは適切なメンテナンスが行われている場合の話です。
整備やカスタムの履歴が不明な場合、車が適切にメンテナンスされていない可能性があります。
これは、将来的に予期せぬ故障や高額な修理費用が発生するリスクを増加させます。
価値の不明瞭さ
車の価値はその状態や整備履歴に大きく影響されます。
履歴が不明な場合、適切な価格を判断するのは難しくなります。
これは買い手にとって不利な取引につながる可能性があります。
情報の非開示
もし販売者が車の整備やカスタムの履歴を開示しない場合、それは何らかの理由で隠している可能性があります。
それは、潜在的な問題点を見逃す可能性があるため、購入を再考する理由となり得ます。
対策
- プロの点検
- 評判の良い販売者からの購入
- 適切な価格の確認
プロの点検
購入前にプロのメカニックによる詳細な点検を依頼することをお勧めします。
これにより、隠れた問題や潜在的な修理ニーズを発見することが可能になります。
評判の良い販売者からの購入
信頼できる販売者から購入することを選択すると、購入後のトラブルを避けることができます。
適切な価格の確認
車の状態と価値をしっかりと理解し、それに見合った価格であるかどうか確認することが重要です。
メルセデスベンツのような高級車は、その性能と耐久性を維持するためには定期的なメンテナンスが必須です。
整備やカスタムの履歴が不明な中古車の購入は、これらのリスクを理解した上で、慎重に行うべきです。
2.自分好みの仕様を探す必要がある
- 自分好みの仕様を見つける
- 整備・カスタムの履歴の確認
自分好みの仕様を見つける
新車を購入するときには、色やオプションなどを自分好みに選ぶことが可能ですが、中古車の場合には、市場に出ている車両を選ぶ必要があります。
特に、ベンツのような高級車の場合、多くのオプションやモデルがありますので、理想の仕様を見つけるのは困難な場合があります。
また、人気の車両はすぐに売れてしまうため、購入を決断するまでに時間がかかると、購入を逃すこともあります。
整備・カスタムの履歴の確認
ベンツなどの欧州車は整備・カスタムが施されているケースが多く、これがクルマの性能や状態に影響します。
特に、”コーディング”と呼ばれる制御コンピュータの設定変更は、パフォーマンスを改善したり、独自の設定を施すために行われます。
対策
- 市場調査
- 専門家の意見を求める
- 試乗
市場調査
自分の希望する仕様を満たす車両がどの程度の価格で出ているか、またそれがどれくらいの頻度で市場に出ているかを調査しましょう。
これにより、適切なタイミングと価格で購入できる可能性が高まります。
専門家の意見を求める
気に入った中古車が見つかった場合は、特に欧州車に詳しいメカニックやディーラーに相談し、車両の状態やカスタムの詳細を確認することが重要です。
試乗
車両の状態を確認する最善の方法の一つは試乗です。
走行性能や快適性を自分自身で確認し、購入を決断するための情報を得ることができます。
3.修理費用と維持費用の高さ
- 高額な修理費用
- 高額な維持費用
高額な修理費用
ベンツのような高級車は、部品が高品質で専門的な技術を必要とするため、修理費用が高くなる傾向があります。
具体的には、エンジンやオートマチックトランスミッション(AT)が故障した場合、修理費用は100万円以上になることもあるそうです。
また、車検にも50〜60万円かかる場合があります。
これらの修理費用は、新車と比べて使用歴がある中古車の故障リスクが高いことを考慮すると、大きな出費となる可能性があるでしょう。
高額な維持費用
ベンツの中古車は、初期投資としては安価に感じるかもしれませんが、維持費用は高くなります。
例えば、新車保証「メルセデス・ケア」は新車から3年以内の中古車であれば継承できますが、それ以降は自己負担となります。
これからメルセデス・ベンツのオーナーになる方にとって、是非知っておいていただきたいサポートプラグラムが「メルセデス・ケア」。
新車購入後、3年間走行距離に制限なく、一般保証修理/定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)、24時間ツーリングサポート、地図データ更新が無料で適用される保証サービスで、オーナー様のカーライフに大きな安心をお届けします(引用:メルセデスベンツ)。
また、ベンツは高級車として知られており、そのために任意保険料が高くなります。
さらに、盗難のリスクも高く、盗難保険料も高額になります。
さらに、ハイオクガソリンを使用するため、燃費も高額になります。
対策
- 車の状態チェックとメンテナンス履歴の確認
- 予算の設定と価格のマッチング
- 保険料の確認
車の状態チェックとメンテナンス履歴の確認
購入前には、エンジンの状態、車体の状態、内装の状態など、車全体の状態を徹底的にチェックし、メンテナンス履歴を確認することが重要です。
予算の設定と価格のマッチング
自分の予算内で購入できる車を選ぶことが重要です。特に、長期的な維持費を考慮に入れた予算設定が必要です。
保険料の確認
任意保険などの保険料を確認し、長期的な維持費として計算に入れることも重要です。
ベンツの中古車購入は、初期投資が安いという魅力がありますが、長期的な視点で見ると、修理費用や維持費用が高いというデメリットもあります。
それらを考慮した上で、自身の予算やライフスタイルに合った車選びをすることが重要です。
4.車体の劣化が進んでいる可能性
- 乗り回された劣化
- 状態の悪い車両
- 機械的な問題
乗り回された劣化
一部のベンツの中古車は、適切なメンテナンスが行われていないために劣化が進んでいます。
特に、中古車は新車に比べて使用歴があるため、予め故障のリスクが高まっています。
これは、特にベンツのような高級車において、予期せぬ故障が発生した場合に修理費用が大きな負担となる可能性がある点で問題となります。
状態の悪い車両
中古車の中には、状態が非常に悪いものもあります。
特に、年式が古い場合や、外観から明らかな劣化が見受けられる場合は、購入を見送ることを検討するべきです。
機械的な問題
高級車の一部は、外観上は新車に近い状態に見えることがありますが、内部の機械的な問題は外観だけでは判断できません。
エンジンの異音、振動、マフラーの錆、シートの劣化、ホイールの傷など、車の内部と外部の状態を徹底的にチェックする必要があります。
これらの問題を見逃して購入してしまうと、後で予期せぬ故障が発生し、大きな修理費用が発生する可能性があります。
対策
- 車両の状態を徹底的にチェック
- メンテナンス履歴の確認
車両の状態を徹底的にチェック
中古車を購入する際には、車の内部と外部の状態を詳しくチェックしましょう。外観だけでなく、エンジンの音や振動、各部品の劣化状況など、可能な限り詳細に確認します。
メンテナンス履歴の確認
車両のメンテナンス履歴を確認し、定期的なメンテナンスが行われていたかをチェックします。メンテナンスが適切に行われていない車両は、将来的な故障リスクが高まる可能性があります。
5.車の状態を十分にチェックしていない場合
- エンジン状態
- 車体の状態
- 内装の状態
- メンテナンス履歴
エンジン状態
エンジンがスムーズに動作し、不自然な音や振動がないか確認します。オイル漏れや冷却水の漏れなど、エンジンに問題があると大きな修理費がかかる可能性があります。
車体の状態
錆びやへこみ、塗装のはげなどがないか確認します。これらは修理が必要であり、修理費用がかかります。
内装の状態
シートの擦り切れやボタンの故障などがないか確認します。これらも修理や交換が必要であり、費用がかかります。
メンテナンス履歴
車のメンテナンスが定期的に行われているか、点検記録簿を見せてもらいましょう。これまでのメンテナンスが適切に行われていない車は、今後故障が発生しやすい可能性があります。
なお、中古車相場より極端に安い車は注意が必要です。
それは修理が必要な部分や隠された問題がある可能性を示しているかもしれません。
また、購入するお店が車の状態について開示を渋る場合、その車の購入は避けた方が良いでしょう。
ベンツの中古車を購入する際は、これらのポイントを抑え、自分の予算とニーズに合った車を選びましょう。
中古のベンツは壊れやすいのか?
出典:Wikipedia
中古のベンツは新車と比べてメンテナンスをこまめに行わなければならない点は覚えておきましょう。
修理代や維持費が高くなると覚悟しておく必要があります。
しかし、近年の輸入車は以前ほど故障が多いわけではなく、国産車と大差ないレベルになっています。
ただし、トヨタなどと比べれば壊れやすいという印象があるかもしれません。
壊れれば修理代が高いのは間違いないですが、常に故障と隣り合わせという心配はしなくて大丈夫です。
ベンツのような高級車は修理費用が高いため、予期せぬ故障が発生した場合、大きな出費となる可能性があります。
そのため、所有する前にそのリスクを考慮し、修理費用をカバーできるような財政計画を立てておくことが重要です。
また、中古のベンツを選ぶ際は、前オーナーがどのような整備を行ってきたか、どの箇所をカスタムしていたのかが明確でない場合があるため、「車の素性が分からない」というデメリットがあります。
特にベンツなどの欧州車の場合、「コーディング」と言って車の制御を行うコンピュータの設定を変更するカスタムが施されているケースが多いです。
それらのカスタムが適切に行われているか、それが車のパフォーマンスや長寿命にどのように影響するかを理解しておくことが重要です。
最後に、10年以上維持していればいくつかの故障には出会うことは避けられません。その資金だけは用意しておくことが賢明です。
以上のことを踏まえ、中古のベンツが壊れやすいというわけではないですが、適切なメンテナンスと理解を持って所有すれば、長く安心して使用できるでしょう。
中古のベンツを買った結果!「悪い」評判・口コミ
中古のベンツを買った結果!「良い」評判・口コミ
中古のベンツが安い理由
出典:Wikipedia
- 新車の価値の減少
- 車の劣化
- 供給と需要のバランス
- 中古車市場の特性
- 未使用車の存在
新車の価値の減少
新車が一度販売されると、その価値はすぐに減少します。これは「新車の価値の減少」と呼ばれる現象で、特に高級車に顕著です。新車がディーラーの駐車場を出ると、その価値はすぐに10%から20%減少します。そして、その後の数年間でさらに価値が減少します。
車の劣化
車は一度使用されると劣化が始まります。特にメンテナンスを怠った車両では、その劣化は進行しやすく、それが価格の減少につながります。
供給と需要のバランス
ベンツの中古車市場では、1〜2年毎に乗り換えるようなハイオーナーが多数存在するため、程度の良い中古車が多数出回り、供給過多になる傾向にあります。これにより、中古車市場における高級外車の価格は比較的手頃になります。
中古車市場の特性
ベンツはプレミアムブランドであり、その主な購入層は高所得者です。このような層は新車を好む傾向があるため、中古車は比較的売れにくいとされています。購入者が少なければ、価格は下がります。
未使用車の存在
新車のベンツを購入しようと考えているが、その価格が高すぎる場合、中古のベンツは非常に良い選択肢となります。その一つの理由は、未使用車という特殊なカテゴリの車が存在するからです。
未使用車とは、その名の通り一度も使用されていない新車の状態の車ですが、様々な事情で一度登録されてしまい、買い手がつかずに売れ残った車を指します。
これらの車は一度登録されているため法的には「中古車」に分類されますが、新車同様の状態を保っています。
そのため、未使用車は新車と中古車の間のような立ち位置を持ち、価格も新車よりは安く、一般的な中古車よりは高価に設定されることが多いです。
しかし、新車と同じ価格では販売することが難しいため、未使用車は新車に比べて価格が大幅に下げられて販売されます。
これが中古車全体の価格を押し下げる要因となります。
また、需要と供給のバランスも価格に影響を与えます。需要の少ないモデル、例えばセダンなどは価格も大幅に下がりやすく、これがリセールバリューにも影響します。
ベンツの認定中古車という選択肢
出典:Wikipedia
各車両は、メルセデス・ベンツの専門家によって詳細に検査され、必要な修理が行われます。これにより、認定中古車は新車に近い状態で提供されます。
そのため、中古車の購入を検討しているが、品質に対する不安がある方にとって、認定中古車は魅力的な選択肢と言えます。
認定中古車専用の保証プログラム
認定中古車には、新車保証の延長となる形で保証プログラムが付いています。
この保証プログラムは、車が故障した場合に修理費用をカバーするもので、予期せぬ修理費用に対する保護を提供します。
ベンツの認定中古車専用の保証プログラム「認定中古車保証プラス」では、新車登録から3年以内の車のみが認定され、認定中古車保証を最大で2年間延長することができます。
一般保証に相当する範囲の故障修理から、ドライブ中に起こる万が一のトラブルの際の無償サポート(24時間ツーリングサポート)まで対応しており、メルセデス・ベンツの認定中古車を選ぶことは大きな安心を選ぶこと、と言ってもいいでしょう。
中古車オーナーの方も加入可能な「メンテナンス プラス ライト」
があります。
- MB1年点検*/ MB2年点検*が各1回無料で受けられる
- エンジンオイルやワイパーブレード等の定期交換部品の交換が受けられる
というサービス内容になっています。
しかも、このプログラムは繰り返し加入が可能なため、正規販売店でのメンテナンスを受けながら、いつまでもクルマが良好なコンディションを維持できる心強いサービスであると言えるでしょう。
ただし、認定中古車は、一般的な中古車と比べて価格が高いことが多いです。
これは、車両の検査と修理、保証プログラム、そしてブランドの価値が価格に反映されるためです。
したがって、予算が限られている場合、認定中古車は必ずしも最善の選択肢ではないかもしれません。
これらの点を注意深く考慮しながら、ベンツの認定中古車の購入を検討してみてください。
【総括】ベンツの中古車はやめたほうがいい理由
出典:Wikipedia
- メルセデス・ベンツの中古車購入には注意が必要である
- ベンツの中古車は整備やカスタム履歴が不明な場合がある
- 自分好みの仕様を探す必要がある
- 修理費用と維持費の高さが問題となる
- 車体の劣化が進んでいる可能性がある
- 車の状態を十分にチェックしていない場合、問題が生じる
- 車両の状態を徹底的にチェックすることが重要である
- メンテナンス履歴の確認が必要である
- 中古のベンツは新車と比べてメンテナンスをこまめに行わなければならない点を覚えておくべきである